自分を知らない人のいる場所で、静かに過ごしたい。
そんな希望を抱えて、ゼロはひとりでロザリア同盟国内を旅していた。
しかし、そんなささやかな望みとは反対に、彼女は様々な思惑に巻き込まれてゆくことになる。
そしてその全ては彼女の根幹――自分を作った人間へと関わっていく。
名前と人格と肉体と、一体どれが人の本質なのか。
おのおのの錯覚と思いこみと憂鬱なコンプレックスがぶつかりあう躁鬱ファンタジー(仮)です。
第一章 ゼロとクロウ
第ニ章 ルイスとオニキス
© 2008- 和蔵蓮子